ニッキューナナ
昨今、社会的にコンプライアンスが厳しくなっている。
特にパワハラやモラハラなどのハラスメントは取り締まりが厳しくなり、昔のようにお色気要素のあるテレビ番組はほとんど絶滅してしまった。
そんな時代に逆行している男女コンビが存在する。
それがニッキューナナだ。
プロフィール
コンビ名:ニッキューナナ
峯シンジ (写真左)
本名:峯 将人(みね まさと)
生年月日:1993年11月21日
出身地:広島県広島市
斎藤琴音 (写真右)
生年月日:1994年1月13日
出身地:宮城県多賀城市
ニッキューナナは創価大学落語研究会で出会った学生お笑い出身の芸人。
(マセキの先輩であるナイツも創価大学落語研究会出身)
2017年からマセキ芸能社に所属し、事務所ライブなどを中心に活動している。
2人ともコンビとは別に、峯は占いやオカルトをテーマにした「シンジ ファイル」、斎藤は同じくマセキ所属の赤もみじ阪田ベーカリー、コル蜂谷、ぷらんくしょんやほしとゲーム実況中心の「マセキゲームズ仮」とYouTubeチャンネルを持っている。
雄の妄想世界
ニッキューナナの強みは「ひたすらにセクハラをする」というところ。
では実際に映像で見てほしい。
- サムネイル
- 「セーフ」と言って胸を触る
- 「アウト」と言って胸を触る
- こぶしを”アレ”に見立てる
- 腰をお尻にぶつける
- 胸に顔をうずめる
セクハラ×6
完全に現実で行えば人生終了(ゲームセット)になるぐらいのアウトを積み重ねている。
女性が外で野球の審判の練習をしているシーンなんて現実世界ではほとんどありえない。
エロが強すぎてSFの世界に飛んでしまっている。
これだけ露骨に男の妄想を体現したコントは「志村けんのバカ殿様」とニッキューナナぐらいだろう。
もう言い逃れできないタイトルだ。
もしおっパブYouTuberがいれば、サムネイルは間違いなくこうなるだろう。
逆行する美学
今の時代、コントは演技力や伏線など高度な技術が求められるようになってきた。
マセキのコント師でもかが屋は日常にありそうな場面を切り取って構成や演技力で笑いを取るのが非常に上手い。
「かが屋のコント」と言っても”恥ずかしさ”の笑いや”怒り”の笑い、”ドラマチック”の笑い、”キモい”の笑いなど一括りにすることは難しい。
しかし、ニッキューナナのコントははっきりと3パターンに分けることができる。
・女性が何かの練習をしているところに指導者がやってくる(例「野球の審判」「陸上の秘密特訓」)
・しれっとHな展開に持ち込もうとする(例「パンケーキ屋」「媚薬、使ってみた」)
・卑猥な単語を言いたいだけ(例「ロケ」「水泳」)
この3パターンにさまざまな設定を組み合わせ、「どのように胸を触るか」「どのようにお尻を触るか」「どのようにホテルへ誘うのか」などをひたすらに膨らませる【企画モノのビデオと同じ発想】でコントを作っている。
ニッキューナナのコントはどうセクハラするかでネタを作り、コンプライアンスを無視し、伏線なんか一つもない、時代に逆行したコントづくりをしている。
そのバカバカしさがたまらないのだ。
下ネタをやることに振り切っているから”変に”いやらしく見えない。
“正々堂々と”いやらしい。
互いの覚悟
現在のスタイルになったのは、斎藤からの提案を受けてのこと。
https://times.abema.tv/posts/4915443
結成当初は普通のネタをしていましたが、斎藤の演技力があまりに無さすぎてコントが成立せず、彼女からの提案で下ネタを取り入れてみることになりました。
いざ女の子と一緒に下ネタをやると、ドキドキハラハラで見栄えもいいようで。とてもいい感じになりましたよ
過去インタビューで語っているように、実はこの”セクハラコント”は女性の斎藤からの提案で始めたもの。
ニッキューナナのネタ作り担当の峯はインタビューでこうも語っている。
下ネタの深さ、素晴らしさは、人間性がにじみ出るところにある。男の本能に従ってネタを考えています
https://times.abema.tv/posts/4915443
日々下ネタに向き合ってお笑いを続けている。
(*訂正:掲載当初、「M-1グランプリやキングオブコントには出場せず」と記載していましたがキングオブコントには毎年出場されています。)
お互いの下ネタにかける覚悟によって、”セクハラコント”が生まれているのだ。
*よい子はマネをしないでください。
下ネタのかけあい
ニッキューナナは2020年3月にマセキの公式チャンネルとは別に、自身のチャンネルを勃ちあげた。
YouTubeチャンネル:ニッキューナナch
事務所ライブのネタも相当酷いが、こちらではより洗練された動画が堪能でき、もはやFANZA状態になっている。
男の夢が詰まったニッキューナナにはぜひ、イけるところまでイッてほしい。
(文:つちへん)